あんみつ坊主の愚言録 第8巻
令和6年(仏暦2567、皇紀2684、基督暦2024)10月16日最終更新

日付

愚言

令和6年10月14日
(令和6年10月16日表現修正)
 朝、家人が「今日はスポーツの日だよね」と問いかけてきたので、「今日は鉄道記念日だ!」と反言した。10月14日は由緒正しい鉄道記念日である。今どきは「鉄道の日」と言わせるが、私は古い呼称の方が馴染みがある。
 鉄道記念日は大正11(基督暦1922)年に鉄道省が定めた記念日で、明治5(1872)年10月14日に日本で最初の営業鉄道が開業したことに由来する。だから、昭和36(1961)年に定められた「スポーツの日」(10月の第1土曜日、国民の祝日ではない)を起源とする「体育の日」〜新制「スポーツの日」よりも鉄道記念日の方が伝統があるのだ。
 だいたい、国民の祝日に「スポーツ」という外来語を使うのが気に入らない。世界で広く使われている言葉だというが、それは英語信仰に流されているのであって、ドイツ語では同じ綴りでも「シュポルト」だし、スペイン語では綴りも違って「deporte(デポルテ)」である。日本は「体育」で良いではないか。
 ともかく、本日10月14日は鉄道記念日(鉄道の日)である。ついでに今年は「体育の日」でもある、と添えておく。
令和6年8月22日
(令和6年8月23日表現修正)
 日本放送協会(NHK)の国際放送における中国語ニュースの中で、中国籍の要員が日本語原稿と異なる内容の「尖閣諸島は中国の領土である」旨の言を発したとして問題になっている。これは「ニュースとは無関係」などではなくて、事実に反する虚偽報道なのだから極めて重大な事件である。訂正等しかるべき対応を求めるのは当然として、問題の中国籍要員がスパイだったのではという疑いについても十分な調査・捜査を期待する。ただ、工作員がこれほどわかりやすい行動を取るのか、という疑問も湧く。ちょっと国際感覚のある人なら、本物の工作員は最後まで目立たないように情報収集活動を遂行するに違いないと考えるであろう。ひょっとして今回の事件は、あまりにも脳天気で無防備な日本をおちょくった正統派工作員の悪ふざけ、だったのかとすら思えてしまう。日本は大丈夫か?
令和6年8月8日  長崎市が原爆の日平和祈念式典にイスラエルを招待しなかったのは至って妥当な判断である。しかし、米英政府は長崎市の決定を非難して両国駐日大使の出席を見合わせると圧力をかけてきた。その理屈は、「イスラエルは自衛権を行使しているだけだからロシアと一緒にするな」だとか。表向き人権尊重を標榜する米英両国がよくそんなことを言えたものだ。イスラエルの攻撃によるガザ地区の死者は4万人に迫ろうとしている。大半は非戦闘員の一般市民である。明らかに自衛の範囲を超えて、戦争犯罪状態と言えよう。利害を超えて人道的見地から判断すれば、現在のイスラエルの行為を支持するなどできるはずがない。それこそ道徳に反する。
令和6年6月26日  [「デジタル小作人論」で、苦境をGAFAのせいにするな]と仰る木村岳史なる人物の主張は確かに「極限暴論」ですね。危機感から発せられる意見を「負け犬根性丸出し」「噴飯もの」と露骨に見下していますが、それによって著者が賢く映るわけではありません。TRONについての認識(ガラパゴス云々)はおかしくないかな。アメリカはTRONを脅威とみたから潰しにかかったのではないでしょうか。アメリカが全面的に信用できるかのようなご見解をお示しですが、印象操作の策略なのか、はたまた信仰心の現れか、私はいろいろと思いを巡らせています。
(日経ビジネスの記事を読んで)
令和5年5月30日  平成29年に栃木県立大田原高校山岳部の一団が雪崩に巻き込まれ8人が死亡した事故について、引率の教員・元教員3名に業務上過失致死傷罪で禁錮2年の実刑判決が出た。雪崩発生の予見を怠った人災だからということだが、むちゃくちゃな判決だと思う。特定の箇所を対象にした雪崩発生の予見なんて専門家でも相当に難しいと推測されるから、現場の一教員に要求するのが間違っている。これでは自然災害の危険が少しでも予想される部活動を担当する教員などいなくなるだろう。
 ちなみに、ブレーキペダルの踏み間違いで自動車を暴走させ無関係の若い男女を死傷させた高齢女性に対し5月13日に地裁が出したのは禁錮3年執行猶予5年の判決であった。殺傷の意思が無いとはいえ本人の行動で引き起こした死亡事故の責任が執行猶予付きなのに、極めて困難な自然災害の予測に対する引率教員の責任が禁錮の実刑なんてどう捉えても私には理解できない。
 今の日本はおかしい!
令和6年5月21日  中華人民共和国の大使というのは自国のことを粗野で独善的で横暴で危険でサイテーでどうしようもない集団だと世界に印象づけるのが本務なのだろうか。「日本の民衆が火のなかに連れ込まれることになる」と脅すなどというのは、どうにも理解しがたい言動である。外交官として適格性を欠いていると見受けられるので、日本政府には礼を尽くして帰国をお勧めしていただきたい。その際、「両国関係にとって極めて有害」との賛辞を添えることをお忘れなく。
(令和6年5月20日配信のTBSニュースデジ[中国駐日大使 「中国分裂を企てる戦車に縛られれば、日本の民衆が火の中に」台湾総統就任式の日本議員出席に反発]を読んで)
令和6年4月20日 ・独自性を持った言語ほど、人類の進歩に役に立ちます。日本語は、粗末にしてはいけない価値を持っている言語です。(271頁)
・日本人が日本語を守らなければ、日本語は消滅するのです!(272頁)
・日本語を母語として大切にしなかった報いは、自分の拠って立つアイデンティティを失うという形で、遠からぬ時期にやって来ます。(276頁)
(山口仲美『日本語が消滅する』、幻冬舎)
令和6年4月17日
(令和6年4月18日表現修正)
 米英両政府がイスラエルにミサイルを撃ちこんだイランへの追加制裁を発表したとのこと。しかし、イランは在シリアの大使館を攻撃されたことに対する「回答」をしたのであり、イスラエルよりイランの方が被害が大きいものの、ここで矛を収める気配だ。一方で、イスラエルはガザをめちゃくちゃに破壊し3万人を越える殺戮を行っているが、未だに停戦を拒否している。もし、ガザに対するイスラエルの攻撃が正当な自衛権の行使というなら、今回のイランの反撃が問題にされるのは全くもっておかしい。道理が通らない。先に制裁を加えるべき対象はイスラエルではないのか。
(NHKニュース等を視聴して)
令和6年3月2日
(令和6年3月3日一文追加)
 市街地を爆撃され、病院すら破壊される。次々と民間人が殺される。域外に逃げることもできない。飢餓状態にあっても、食糧支援すらままならない。滅多に来ない援助物資を待って集まれば砲撃される。これではアウシュビッツより酷いのではないか。あんみつ坊主は、国際社会の声を無視してガザ地区への攻撃を続けるイスラエルを強く非難する。良識ある仏教徒としてイスラエルを非難する。直ちに戦闘を停止すべきである。
(令和6年3月1日配信のロイター通信ニュース「ガザ援助待ち市民に発砲か、100人超犠牲との情報 10月以降の死者3万人超」を読んで)
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