S62(1987).3.16 |
この券は瀬戸自動車営業所管内で使用された車内片道乗車券である。鉄道線用車内片道乗車券の様式に準じた駅名金額入鋏式で、大きさは165mm×70mm。ワンマン化が完了する直前の昭和50年代半ばに印刷されたものと推定される。
本来、バス用車内券はワンマン化の完了とともに用途廃止になるはずだが、一部は駅で補充券的な使われ方をして残っていることがあった。この券は、瀬戸市内で年二回開催されるせともの祭りの当日、市内の停留所に係員が出て臨時発売するときなどに使用されていた。そのため、民営化直前まで残っていた。 表示した券は瀬戸記念橋駅に常備されていたもの。本来なら発行箇所の表記をゴム印等で訂正するべきであるが、何も手を加えず、車内券当時のままに発行されている。バスに車掌が乗っていた時代の貴重な産業遺産である。
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