国鉄バス資料室
504 名金線 (1)
平成14(2002)年8月19日開設、令和2(2020)年12月6日最終更新 
 岐阜県郡上・奥美濃地方から白川郷、五箇山を通って城端へと抜ける山岳路を経由し、名古屋と金沢を結んでいた路線。越美南線美濃白鳥と城端線の終点・城端を短絡する白城線の一部として昭和8(1933)年9月15日に開業した美濃白鳥−牧戸間が最初の区間である。昭和28(1953)年12月30日、金沢−福光間の金福線を延長して美濃白鳥から金沢まで路線がつながり、旧・白城線の区間を含む境川橋詰以南を金白南線、境川橋詰から金沢までを金白北線とした。昭和41(1966)年12月1日の名古屋−美濃白鳥間開業と同時に、名古屋−金沢間を1本の路線として扱い、名金急行線と改称した。しかし、昭和54(1979)年からは名古屋および美濃白鳥からの便が鳩ヶ谷止まりとなり、名古屋−金沢間の直通運行は国鉄と共通乗車の取扱をする名古屋鉄道の特急便1往復だけとなった。
 美濃白鳥自動車営業所管内には、本線である名金急行線の他に、那留線、白鷲線、石徹白南線の各支線があったが、新会社に引き継がれた白鷲線も含めて順次廃止となった。美濃白鳥管内で最後に残った名金急行線名古屋−鳩ヶ谷間が廃止されたのは平成14(2002)年9月30日である。

美濃白鳥駅発行の常備片道乗車券
(一般式大人小児用 S61.8.12)
 

331-2075[美濃白鳥]
いすゞCDM410/川重車体
那留線奥大間見 S61.8.12

鳩ヶ谷発美濃白鳥行
647-7952[美濃白鳥]
荻町神社前 H6.7.22
 
1.路線概要

◆ 昭和51(1976)年2月1日当時の路線(国鉄自動車線普通旅客運賃表S51.2.1全面改正版)

名金線
(名金急行線)
名古屋岐阜−美濃弥富駅前−美濃白鳥−向小駄良−北濃−前谷−正ヶ洞−鳩ヶ谷−荒田町島−城端福光−福光西町−上砂子谷−古屋谷−鳴瀬−堅田町−森本−鳴和−武蔵ヶ辻−金沢間 (263.2km)
・荒田町島−城端間 (2.0km)
城端−天神町−福光間 (11.4km)
・福光西町−湯谷温泉口−上砂子谷間 (10.7km)
・湯谷温泉口−国見ヒュッテ間 (6.4km)
・鳴瀬−桐山−中尾間 (7.0km)
・桐山−小池−千の杉間 (3.0km)
・堅田町−千の杉−南千石間 (9.0km)
森本−加賀八田−才田間 (4.4km)
・鳴和−金沢間 (2.6km)
・鳴和−小二又間 (6.7km)
金沢−北安江間 (1.8km)
(那留線)
・美濃弥富駅前−奥大間見−四辻−美濃白鳥間 (12.7km)
(白鷲線)
・四辻−牛道学校前−牛道間 (6.4km)
・牛道学校前−阿多岐−高鷲役場前−正ヶ洞間 (12.5km)
・高鷲役場前−鷲見間 (7.4km)
(石徹白南線)
・前谷−石徹白−上在所間 (15.6km)
(太美山線)
・天神町−西太美−下刀利間 (15.1km)
・西太美−租谷−福光栄町−福光間 (7.1km)
(医王山線)
・古屋谷−加賀二俣−医王口−武蔵ヶ辻間 (20.7km)
・医王口−見上山荘間 (3.8km)

下線=鉄道線接続駅

○ 途中下車指定駅 : (名金急行線)蛭ヶ野高原、牧戸、御母衣ダム、平瀬、荻町、鳩ヶ谷、西赤尾、菅沼、下梨、橋場町、 (医王山線)加賀二俣 
◆ 国鉄時代(昭和55年10月末)の関係現業機関 : 美濃白鳥自動車営業所、金沢自動車営業所、(同)福光派出所(いずれも中部地方自動車局)
 
2.略史

2-1 名金急行線 (準備中)
2-2 那留線 (準備中)
2-3 白鷲線 (準備中)
2-4 石徹白南線 (準備中)
2-5 太美山線 (準備中)
2-6 医王山線 (準備中)
 
3.関連資料

名金急行線時刻表(名古屋→美濃白鳥→鳩ヶ谷間) 昭和56年4月改正 [JPEGファイル](352kB)
名金急行線時刻表(鳩ヶ谷→美濃白鳥→名古屋間) 昭和56年4月改正 [JPEGファイル](394kB)
那留線・白鷲線・石徹白南線時刻表 昭和56年4月改正 [JPEGファイル](391kB)
 
4.乗車記等
 
[1] 伊藤まちこ「揺られてみました名金線」、『旅と鉄道』No.14('75冬の号)(S50)、pp.91-95
 名古屋から鳩ヶ谷までの名金線特急便乗車記。金沢まで通しで乗るつもりだったようだが、乗車3日前の初雪で鳩ヶ谷止まりになってしまっていた。閑散期で名古屋−岐阜間の乗客は著者一人。途中乗降するわずかな地元客の記述があり、地域交通としての名金線特急の姿が垣間見える興味深い記録である。
 
 
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