国鉄バス資料室
407 北常陸線
令和3(2021)年6月4日開設、令和3年6月7日最終更新


高萩線上和野行 
521-8018
高萩 S63.1.3

 北常陸線は茨城県北部で運行していた路線である。常磐線の高萩、川尻(現・十王)両駅に発着する運行形態で高萩市と多賀郡十王町(日立市に合併)にまたがる域内輸送を担っていた。運行の中心は高萩駅だが、川尻と水郡線常陸大子を結ぶ路線が最初に開業したため、路線を表記するとき「北常陸本線」の筆頭に記されるのは高萩を通らない川尻からの区間となっていた。
 
1 路線概要
 
◆ 昭和51(1976)年当時の路線(国鉄自動車線普通旅客運賃表昭和S51.2.1全面改正版)

北常陸
北常陸本線)
・川尻海岸−
川尻−常陸川上−常陸細田−西足間(27.9km)
川尻−愛宕原−石滝−安良川間(7.4km)
・常陸川上−下小幡−安良川−高萩間(8.8km)
(高萩線)
高萩−桝形−南中郷駅前−石打場−常陸横川−上君田間(25.5km)
・南中郷駅前−南中郷間(0.2km)
高萩−大心苑−上和野−石打場間(10.7km)
・桝形−高萩中学前間(1.8km)
・常陸横川−北大金田間(6.5km)

下線=鉄道線接続駅
★川尻は平成16年に十王に改称

◆ 国鉄時代(昭和55年10月末)の関係現業機関 : 水戸自動車営業所高萩支所 (関東地方自動車局)

 
2 略史

2-1 北常陸本線
S26(1951).6.25 豊浦海岸(S33川尻海岸に改称)−川尻−常陸川上−西足−割山−常陸大子間および割山−袋田間開業
S29(1954).6.1 常陸川上−島名−高萩農協前(S49安良川に改称)−高萩間開業
S34(1959).12.15 川尻−石滝−高萩農協前間開業
S46(1971).12.25 西足−常陸大子間、割山−袋田間廃止
S52(1977).9.1 石滝団地口−石滝団地−石滝間開業
S58(1983).5.1 石滝団地口−いぶき台団地間開業
S61(1986).9.13 常陸細田−西足間廃止
S62(1987).2.1 川尻海岸−川尻間廃止
S62(1987).4.1 東日本旅客鉄道に承継

2-2 高萩南線
S34(1959).2.11 島名−下高倉間開業
S46(1971).12.25 廃止

2-3 高萩線
S31(1956).2.11 高萩−上君田間開業
S33(1958).6.25 高萩−和野−石打場間開業
S33(1958).11.11 桝形−高萩中学前間、常陸横川−北大金田間開業
S54(1979).5.5 常陸横川−北大金田間廃止
S62(1987).4.1 東日本旅客鉄道に承継
[文献]
[1] 『自動車線営業キロ程表』、日本国有鉄道自動車局(S39)
[2] 水谷昌義「国鉄自動車路線名称の変遷」、東京経済大学学術研究センター(H15)

 
3 関連資料

 3-1 昔の時刻表

北常陸本線・高萩線時刻表
 (川尻−高萩・常陸細田、高萩−上和野・上君田)
昭和59年3月31日改正 [PDFファイル]



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