早坂高原線は盛岡市から岩手郡玉山村を経由して郡境の早坂峠を越え下閉伊郡岩泉町に至る路線である。それまで盲腸線だった権現線名目入−権現間(昭和28年11月28日開業)が延長される形で、昭和42年8月1日に権現−(盛岡)大通二丁目間(64.8km)が開業し、岩泉と盛岡を結ぶ最短経路となった。
沿線人口の少ない地域であるため本数はそれほど多くなく、国鉄監修時刻表昭和43年10月号では盛岡−岩泉営業所前間4往復となっている。当時の所要時間は盛岡行4時間10分、岩泉営業所前行が4時間14分であった。現在(平成14年)は盛夏期6往復(うち3往復は岩手県交通)、春・秋4往復(うち2往復は岩手県交通)体制となり、所要時間は盛岡−岩泉営業所前間2時間15分と大幅に短縮されている。冬季間はずっと全面運休を続けていたが、昭和50年代末から(東北新幹線開業後?)は冬季も2〜3往復運転されるようになった(うち1往復は岩手県交通)。 なお、当線は共同運行の岩手県交通と共通乗車制度を採用しており、国鉄時代は普通乗車券の他、回数乗車券や定期乗車券(権現−栗畑間発着のものに限る)、そして周遊券(ワイド・ミニも含む)でも岩手県交通の便に乗車することができた。しかし、民営化後発売された周遊きっぷは共通乗車の対象から除外されている。 |
1 路線概要 |
◆ 昭和60年11月1日当時の路線(国鉄自動車線普通旅客運賃表S60.10.28公報通報版)
早坂高原線 *下線=鉄道線接続駅 |
○ 途中下車指定駅 : (早坂高原本線) 岩洞湖、早坂高原 |
◆ 国鉄時代(昭和55年10月末)の関係現業機関 : 岩泉自動車営業所 (東北地方自動車部) |
2 略史 |
|
3 関連資料 |
<108dpi>
早坂高原線開通記念券 昭和42年8月
← 前へ | 国鉄バス資料室[入口]にもどる | 次へ → |