仙台盛岡急行線は東北地方の中心都市・仙台市と岩手県の県都・盛岡市を国道4号線経由で結んでいた都市間路線である。開業日は昭和43年8月1日で、当初は国鉄、東日本急行(株)、岩手急行バス(株)の3社による共同運行であった。国鉄は10往復の内、4往復を担当した。
仙台から盛岡まで4時間45分(上りは4時間43分)というのは東北本線の普通列車並みで決して速くはないが、列車が長距離旅客で混雑していた時代でもあり、後年の特急列車並みのリクライニングシートに座っていける特急バスは魅力的だったかもしれない。 |
仙台盛岡急行線の自動車急行券
S59.4.15
仙台盛岡急行線は冷房付リクライニングシート車を使用しており、当時の一般バスよりサービス水準が高かったため、運賃の他に急行料金を収受していた。急行料金は30円で、開業当時は営業キロ6〜8kmの国鉄2等普通旅客運賃と同額だった。この急行料金は最後まで変わらず、昭和50年代には国鉄の諸料金の中で最低の金額となった。 |
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