国鉄バス資料室
109 厚岸線・釧根線
平成12(2000)年9月26日開設、令和4(2022)年3月23日最終更新


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厚岸自動車営業所乗務員発行
のセット回数乗車券表紙
S61.12.26

 厚岸線は北海道釧路支庁管内の厚岸郡厚岸町と川上郡標茶町を結んでいた路線。昭和26(1951)年12月12日に浜厚岸駅前−厚岸−太田間、昭和28年11月28日に太田−標茶間が開業して、根室本線と釧網本線を短絡する路線形態となった。昭和47年12月1日から、新しく開通した厚岸大橋を通って対岸の国泰寺まで路線を延ばした。
 釧根線は標茶から根室支庁野付郡別海町へ延びていた路線で、標茶−西別(*)間が昭和28年2月20日に開業した。昭和40年には景勝地・尾岱沼(おだいとう)まで釧根本線の支線・尾岱沼線が延び、観光輸送も担った。尾岱沼線は最東端の国鉄バス路線であった。その後、利用者の減少により別海町内の運行は順次縮小され、昭和50年頃からは標茶町内の区間(標茶−虹別間および標茶−標茶高校前間)だけとなった(昭和52年11月30日?限りで虹別より東の区間を休止、昭和54年11月15日同区間廃止)。
 厚岸線と釧根線残存区間はそのまま北海道旅客鉄道に引き継がれたものの、人口希薄な地域で経営は厳しく、厚岸線の下新拓−標茶間および釧根線は平成5年3月限りで廃止された。以後、厚岸側のみの運行が続けられていたが、平成9年12月10日にすべての区間が廃止となった。

*)西別は昭和51年12月1日から停車場名を別海に改称
* * *

発車を待つ釧根線虹別行
527-9002 [厚岸] 日野RE141
標茶 S61.12.26

527-9002後部
標茶
S61.12.26

停車中の標茶行
釧根線虹別
S61.12.26
 
1 路線概要
 
◆ 昭和53年8月11日当時の路線(国鉄自動車線普通旅客運賃表S53.8.10公報通報版)

厚岸線
厚岸標茶間(41.5km)
厚岸−国泰寺間(3.8km)

釧根線
釧根本線)
標茶−北進−別海役場前−西別間(61.6km)
標茶−標茶高校前間(1.6km)
・北進−西春別間(1.6km)
(尾岱沼線)
・別海役場前−春別−尾岱沼間(42.5km)

下線=鉄道線接続駅

◆ 国鉄時代(昭和55年10月末)の関係現業機関 : 厚岸自動車営業所 (北海道地方自動車部)
 
2 略史
2-1 厚岸線 (準備中)
2-2 釧根線 (準備中)
 
3 関連資料
 
厚岸線・釧根線時刻表(厚岸→標茶→虹別、厚岸−国泰寺) 昭和61年11月1日改正 [PDFファイル]
厚岸線・釧根線時刻表(虹別→標茶→厚岸、標茶−標茶高校前) 昭和61年11月1日改正 [PDFファイル]
厚岸線・釧根線 乗降場一覧 昭和61年頃 [PDFファイル]
 
4 乗車記等
当線関係著作「あの助役さんはいま」(平成3年1月20日原作発表、平成28年4月10日修正版公開)

[参考]
(1) 「国鉄自動車50年史」、日本国有鉄道自動車局(S55)
(2) 「自動車線普通旅客運賃表(S51年全面改正版)」、日本国有鉄道自動車局
(3) 「ジェイアールバス路線ニュースNo.31(H9.11.30)」、JRバス路線研究会(不毛企画乗り物館→JRバス路線ニュース)
(4) くりちゃん情報資料館・北海道のりもの情報「標茶町」、「別海町」 (※当該サイトの現状不明)


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