発車待ちの一色循環便 331-4079 三河大野 S61.4.1 |
三河大野行 331-4079 背後の丁字路右方が宮口方面 一色 S61.4.1 |
遠三線内にあった横幅制限2.2m ワンマン化前は4型が走っていた 旧鳳来町内 H16.7.17 |
天竜本線が走る天竜川の谷から西へ一山越えた山中を走っていた路線。最盛期の西天竜本線は浜松駅を起点とし、二俣線宮口駅を経由した後、堀谷(静岡県浜北市)、石神、熊(静岡県天竜市)、大地野峠、吉沢(静岡県磐田郡佐久間町)など山間の集落を抜けて飯田線東栄駅近くを通り、佐久間駅へ至る延長70kmの路線だった。本線の他に、宮口駅から1kmの麁玉中学前(あらたまちゅうがくまえ:浜北市)で分岐し、遠江渋川(静岡県引佐郡引佐町)を経由して飯田線三河大野駅へ通じる遠三線(えんみせん)があった。その他、西天竜本線および遠三線に含まれる支線が二、三存在した(大地野口−遠江横山間ほか)。
最初の開業区間は昭和28年1月10日開業の遠江横山−大地野口−静愛橋−浦川−佐久間間と静愛橋−東栄間である。この区間は県道であるが、地図上では等高線と区別が付かないような曲がりくねった細道が続く。さすがに利用が少なかったのか、大地野口−原田橋間および静愛橋−東栄間は早い時期(昭和45年前後?)に廃止になっている(原田橋−中部駅口−佐久間間は佐久間線として存続)。 その後、昭和58年7月1日には堀谷−熊間と熊−遠江渋川間が、また同年11月1日には浜松−宮口本町間が廃止となるなど順次路線は縮小され、最後は遠三線につながる宮口−鹿島橋間だけが西天竜本線として残った。そして国鉄民営化直前の昭和62年3月29日に遠三線を含めた残存区間・鹿島橋−宮口−三河大野間が廃止となり、路線消滅した。 |
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