遠江二俣自動車営業所管内の天竜線・西天竜線は道路事情が悪く、支線の大半で昭和50年代末まで車掌が乗務するツーマン運行が実施されていた。
この乗車券はツーマン運行末期のもの。大きさは165mm×70mmで、字模様は淡紫青色。
駅名欄は、左から1列目の最上段に起点の遠江二俣があり、続いて実質的な起点の西鹿島から天竜本線を北上する形で(遠江)横山、(遠江)西川、西渡、水窪町と続き、1列目が終わる。
2列目は本線から分岐した水窪(飯田線の駅)に始まり、池島までと有本までの水窪町内支線が並ぶ。続いて、中日向−白倉間、秋葉発電所−月島間、芦ヶ沢−佐久間と天竜本線に含まれる枝線が記載されている。(遠江)小川からは東天竜線で、上平山の次が本線の大輪(1列目)になる。続いて、峰之沢までと(秋葉)神社前までの区間が、3列目にかけて並ぶ。
次の久根から中部天竜までと原田橋は佐久間線である。その次の大井平からは西天竜本線となる。まず、天竜本線遠江横山から分岐する大井平−熊間が表示されているが、ここは西天竜線で最初に開業した区間である。続く浜松から宮口までの区間で3列目が終わる。
4列目最上段は西天竜本線の続きで、宮口から鹿島橋に至る区間の途中停留所である。4段目の麁玉中学前(あらたまちゅうがくまえ)から土合までは遠三線各駅が並んでいる。途中の「大野」は飯田線三河大野駅である。最後は下堀谷から5列目上部の熊平まで西天竜本線の残りの区間が記載されている。
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