札樽線は北海道一の大都市・札幌と歴史ある港町・小樽の間を走る路線である。昭和9年6月10日、北海道で最初の鉄道省営自動車線として苗穂−手宮間(44km)が開通した。戦後は沿線の宅地開発と共に枝線が延び、また札樽バイパス(後の札樽自動車道)の開通によりバイパス経由特急便を運行するなど、函館本線の補完にとどまらない発展をしてきた。
国鉄時代には、札幌−手稲町間で快速運転をする札幌−小樽間直通便が日中30分毎に走っていたほか、頻発する普通便が「本線」から手稲地区の住宅地に乗り入れて市内交通の一部を担っていた。5分間隔で続々と札幌駅前ターミナルを出てゆくメタリックブルーのバスは、国鉄バスらしからぬ都会の顔を見せていた。 札樽線は現在もジェイアール北海道バスの主力路線であるが、札幌市営地下鉄東西線延伸に合わせて小樽行きが地下鉄宮の沢駅始発となるなど、大都市らしい路線変化が見られる。その結果、札幌−小樽間直通は国鉄時代末期に復活した札樽自動車道経由の高速便だけとなった。 |
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<108dpi> 手稲町駅発行の常備片道乗車券 (金額式 S60.3.30) |
<108dpi> 手稲東駅発行の常備片道乗車券 (自動車線大人小児用 S60.3.30) |
1.路線概要 |
◆ 昭和61年8月1日当時の路線(国鉄自動車線普通旅客運賃表S61.7.26公報通報版)
札樽線 下線=鉄道線接続駅
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国鉄時代(昭和55年10月末)の関係現業機関 : |
2.略史 |
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3.関連資料 |
札樽線時刻表 |
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(準備中) |
4.乗車記等 |
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