国鉄バス資料室
101 札樽線
平成14(2002)年9月7日開設、令和3(2021)年6月13日最終更新
 札樽線は北海道一の大都市・札幌と歴史ある港町・小樽の間を走る路線である。昭和9年6月10日、北海道で最初の鉄道省営自動車線として苗穂−手宮間(44km)が開通した。戦後は沿線の宅地開発と共に枝線が延び、また札樽バイパス(後の札樽自動車道)の開通によりバイパス経由特急便を運行するなど、函館本線の補完にとどまらない発展をしてきた。
 国鉄時代には、札幌−手稲町間で快速運転をする札幌−小樽間直通便が日中30分毎に走っていたほか、頻発する普通便が「本線」から手稲地区の住宅地に乗り入れて市内交通の一部を担っていた。5分間隔で続々と札幌駅前ターミナルを出てゆくメタリックブルーのバスは、国鉄バスらしからぬ都会の顔を見せていた。
 札樽線は現在もジェイアール北海道バスの主力路線であるが、札幌市営地下鉄東西線延伸に合わせて小樽行きが地下鉄宮の沢駅始発となるなど、大都市らしい路線変化が見られる。その結果、札幌−小樽間直通は国鉄時代末期に復活した札樽自動車道経由の高速便だけとなった。


降車扱い中の札樽線バス
521-3967
手稲(北口) H13.2.2 


地下鉄宮の沢駅行
521-3967
手稲(北口) H13.2.2



<108dpi>
手稲町駅発行の常備片道乗車券
(金額式 S60.3.30)

<108dpi>
手稲東駅発行の常備片道乗車券
(自動車線大人小児用 S60.3.30)
 
1.路線概要
 
◆ 昭和61年8月1日当時の路線(国鉄自動車線普通旅客運賃表S61.7.26公報通報版) 

札樽線
札幌琴似本通(#)−宮の沢−手稲町−手稲礦山通−小樽築港住吉神社前(#)−小樽間 (38.8km)
・宮の沢−発寒団地前−手稲間 (5.0km)
・手稲町−手稲山ロープウェイ間 (9.9km) 
・手稲町−手稲−手稲工業団地通−稲山通−工業大学前間 (3.9km) 
・稲山通−手稲公営住宅中央間 (1.5km)
・手稲工業団地通−曙通−手稲公営住宅中央間 (2.4km)
・手稲工業団地通−運転免許試験場間 (1.9km)
・曙通−星置通−星置間 (5.9km)
・手稲礦山通−手稲礦山間 (1.7km)

下線=鉄道線接続駅 
(#)=旅客営業規則第17条「自動車線駅と鉄道駅との特殊取扱」で最寄りの鉄道駅と同一駅の取扱をする駅

◆ 国鉄時代(昭和55年10月末)の関係現業機関 :
 札幌自動車営業所、(同)札幌中央支所、(同)小樽支所 (北海道地方自動車部)

 
2.略史
(準備中)
   
3.関連資料


<81dpi>
札樽バイパス経由特急バス運転記念乗車券
(自)札幌駅発行 S47.1

札樽線時刻表
S61.11.1改正
(準備中)

4.乗車記等
(準備中)


 
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