令和5(2023)年5月5日開設、令和5年6月21日最終更新  
【乗合自動車画集】 奈良交通熊野線 河合行

奈良交通「和歌山22い115」 新宮駅発河合行
新宮  平成12(2000)年6月4日

奈良県吉野郡上北山村の河合まで行くバスが新宮駅前で発車待ちをしているところです。上北山村および途中経由地の下北山村は北山川〜熊野川の流れを通じて海岸部の和歌山県新宮市と、また地理的に近い三重県熊野市域とのつながりが強く、交通需要があったのでしょう。運行基地がある新宮から県境を2回越えて下北山村、上北山村を結ぶ定期バスを奈良交通が走らせていました。山間奥地の村にとっては大切な公共交通機関のはずですが、他地区同様に過疎などによる利用減が問題となり、平成18(2006)年9月末をもって下北山村から新宮市までの区間が廃止となってしまいました。奈良交通撤退後は一部区間で自治体運営のバスが走っているものの、現在三重県側から上北山村へのバス乗り継ぎは困難なようです。

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