5.1 貨物ホームと上屋 |
貨物を扱う停車場には貨物積卸場が設置される。貨物積卸場は貨物を一時留置することができ、かつ小運送機関である自動車、荷馬車などと貨車との間の積み換えが容易にできる構造が求められる。鉄道貨物全盛期の一般的な積卸場は貨車の床面高さに合わせた高床ホームであった。そこには水濡れを嫌う貨物のために上屋が建てられる場合が多かった。ただし、木材、石材、石炭などのバラ物は主に軌条頭面高さの地平積卸場(荒荷ホームなどと呼ばれる)で取り扱いが行われた。
貨物扱いが廃止になった駅では、不要となった貨物積卸場が順次撤去された。しかし事業用などに転用されて残っている例もある。 |
(1) 貨物ホームと上屋 |
飯田線 中部天竜駅 平成13(2001)年5月12日 |
舞鶴線 東舞鶴駅 平成6(1994)年12月18日 |
小湊鉄道 馬立駅 平成11(1999)年3月20日 |
清水港線 三保駅 昭和55(1980)年9月14日 |
くりはら田園鉄道 細倉駅跡 平成11(1999)年9月29日 |
長野電鉄 木島駅 平成12(2000)年10月15日 |
長野電鉄 信濃竹原駅 平成12(2000)年10月16日 |
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(2) 上屋のない貨物ホーム・上屋が撤去された貨物ホーム |
(3) 地平積卸場 |
東海道本線 西名古屋港駅 平成8(1996)年10月13日 |
同和鉱業片上鉄道 片上駅 平成元(1989)年4月30日 |
土讃本線 須崎駅 平成16(2004)年9月24日 |
信越本線 黒井駅 平成12(2000)年10月16日 |
東海道本線 梅田駅 平成12(2000)年7月30日 |
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東海道本線 富士駅 平成17(2005)年10月22日 |
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