5.7 鉄道貨物輸送のための道具等
平成11(1999)年10月18日開設 令和2(2020)年5月5日最終更新

(1) 構内輸送用の車


台車 No.3
日豊本線 佐伯
平成10(1998)年4月25日
 小荷物・小口貨物などを受付窓口から貨車や荷物客車まで運ぶための台車が、佐伯駅の旅客ホーム上に留置してあった。
 かつて大きな駅では手荷物・小荷物を載せた台車をトラクターで牽いてホームを走る姿をよく見かけた(厳密には、ある時代を除き手荷物・小荷物輸送は旅客輸送の一環であって貨物輸送ではない)。ワキ列車などの小口便で輸送する貨物も、発着ホームまでこのような台車で運んだという。
 作業者が取っ手を持ちあげて運ぶ2輪の台車である。鉄車輪であるため、使用時にはガラガラと大きな音を立てる。 篠ノ井線稲荷山駅の跨線橋階段下に残されていた手車は2台とも廃棄処分となったが、うち1台は鉄道貨物全盛期の遺産として三重県いなべ市の貨物鉄道博物館に収蔵された。
 
手車
篠ノ井線 稲荷山
平成16(2004)年4月3日
 
リヤカー 
鹿島鉄道
平成10(1998)年6月6日
 国鉄の小駅や地方私鉄の駅などでは小荷物・小口貨物の構内輸送にリヤカーを使用した。左の写真は、使われなくなったリヤカーが貨物上屋の中に放置されていた例である。
 

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