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3-1-1 特急・急行列車用 |
| 特別車両(グリーン車)に乗車するとき必要な券で、一般利用者に対してはグリーン券という名称を使用している。1969年5月10日から国鉄乗車券の等級制が廃止されたことにより登場した。 |
| 等級制(1等、2等)時代は1等運賃=2等運賃×(5/3)×1.1(通行税1割)=2等運賃×(11/6)、すなわち1等は2等の約2倍であった。さらに、例えば急行を利用すれば1等の急行券【1等急行料金=2等急行料金×2×1.1(通行税1割)=2等急行料金×2.2】が必要で、相当高額についた。等級制廃止後はこの急行券の1等料金相当額も特別車両料金に上乗せさせる必要があったため、特急・急行列車用と普通列車用の2種類の特別車両料金が設定された。前者の券を特別車両券(A)、後者を特別車両券(B)という(当初はそれぞれ急グ、普グといい、のちにAグ、Bグと略称される)。 |
| ※ 規則では「特別車両」「特別車両料金」「特別車両券」と書かれているが、なじみが薄いので、以下の説明では適宜「グリーン車」「グリーン料金」「グリーン券」の語を使用する。 |
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| 等級制からの移行に際して、急激な変化を避けるため、運賃付加的な運用形態(1等運賃差額券)でグリーン券制度が始まった。すなわち、モノクラス制移行から1974年9月までのグリーン券は旅客が求める乗車区間に対して1枚で発売し、普通乗車券と同様の、列車の乗り継ぎや途中下車が可能であった。小児のグリーン料金は大人の半額であったので、普通乗車券と同様に小児断線がある。また、特定都区市内制度の適用もあった。 |
<108dpi> No.2-311A-1 常備特別車両券(A)大人小児用 |
<108dpi> No.2-311A-2 常備特別車両券(A)大人小児用 (乗車駅名・下車駅名記入式) |
<108dpi> No.2-311A-3 準常備特別車両券(A)大人小児用 |
<108dpi> No.2-311A-4 準常備特別車両・船室券大人小児用 |
| ◆ No.2-311A-1は乗車駅名、下車駅名とも印刷された常備券。当時は特別車両料金にも特定都区市内制度が適用されていたため、着駅は「東京都区内」となっている(仙台は1972年9月1日から特定市内扱い)。日本交通公社仙台東一番町営業所発行。
なお、当初は、「特急・急行グリーン券」の表示であったが、急行券を含んでいるとの誤解が現場で多発したため、1970年頃から券面表示が「特急・急行用グリーン券」となり「用」の文字が入った。 |
| ◆ No.2-311A-2は乗車駅名、下車駅名とも記入式の常備券(補充券ではない)。有効開始日の(1974年)7月21日は湖西線開業日であったが、暫定開業のため、特定区間の扱いとなっていない。日本交通公社大阪梅田支店発行。 |
| ◆ No.2-311A-3は準常備特別車両券の例。乗車駅名、下車駅名は記入式。山手線渋谷駅発行。 |
| ◆ No.2-311A-4は連絡船を含む区間に用いられた準常備特別車両券。 |
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| グリーン券は、1974年10月1日の制度改正で、グリーン車という特別の設備を持った車両を利用するための料金券という位置づけに改められ、乗車する列車ごとに発売することになり、寝台券や座席指定券と同様に、特急券または急行券と一体で発行されるようになった。 |
<108dpi> No.2-311B-1 準常備特急券・特別車両券(A)大人小児用 |
| ◆ No.2-311B-1は三角矢印導入前の準常備特急券・特別車両券(A)。一部の地域では1975年11月20日の料金改定以降も三角矢印を使わず、従来通り「乗車駅」、「下車駅」という文字を表示していた。信越本線牟礼駅発行。 |
<108dpi> No.2-311C-1 常備特急券・特別車両券(A)大人小児用 |
<108dpi> No.2-311C-2 常備特急券・特別車両券(A)大人小児用 (列車名、乗車・下車駅名記入式) |
<108dpi> No.2-311C-3 常備急行券・特別車両券(A)大人小児用 |
<108dpi> No.2-311C-4 準常備急行券・特別車両券(A)大人小児用 |
| ◆ No.2-311C-1は乗車・下車駅名が印刷されたD型硬券の常備特急券・特別車両券(A)。列車名は記入式。1975年11月20日の料金改定以降、在来線の料金券にも三角矢印が使用されている。
小児断線があるが、小児券として発行した場合特急料金だけが半額となる(700円安くなる)。軽井沢−上野間の営業キロは142.3kmで、特急料金は150kmまでの区分。小児断片の丸囲みの「15」はそれを表すものと思われる。軽井沢は高崎鉄道管理局管内のため東京印刷場の券。 |
| ◆ No.2-311C-2は列車名、乗車・下車駅名とも記入式の常備特急券・特別車両券(A)。仙山線北仙台駅発行で、仙台印刷場の券。 |
| ◆ No.2-311C-3は常備急行券・特別車両券(A)。印刷された乗車駅名を修正して発行している。常磐線友部駅発行。 |
| ◆ No.2-311C-4は列車名、乗車・下車駅名とも記入式の準常備急行券・特別車両券(A)。阪和線東岸和田駅発行で、大阪印刷場の券。
券面に「指定席 小山=福島間」とあるのは、同列車が福島から仙台までは普通列車となるため。このような場合のグリーン料金は、急行列車の区間のみについて収受し、普通列車の区間は無料とする(逆も同じ ; 旅規175-3)。 この券の発行日の少し前(9月20日)にグリーン料金の値下げがあったばかりなので、券番は 0001。 |
<108dpi> No.2-311D-1 常備急行券・自由席特別車両券(A)大人小児用 |
<108dpi> No.2-311D-2 準常備急行券・自由席特別車両券(A)大人小児用 |
| ◆ No.2-311D-1は熊本(一部は三角)−別府間の急行「火の山」に連結されていた自由席グリーン車のための券。豊肥本線豊後竹田駅発行。 |
| ◆ No.2-311D-2は準常備式の急行・自由席グリーン券。東海道本線の急行「東海」は自由席のグリーン車を2両連結していた。余談だが、臨時急行「ごてんば」などは111系でグリーン車もサロ111または110であった。このような車両にあたった人は運のなさを嘆いたであろう。東海道本線新橋駅発行で、制度改正による料金改正初日の「0001」を狙ってわざわざ購入した券である。
なお、制度改正当初は自由席のグリーン券は100円引きであった。 |
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